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エンディングノート

2017/10/23 (月) 11:24
エンディングノート
エンディングノートを作る
 エンディングノートは、自分が亡くなったり判断力を失ったときに備えて、自身の財産や葬儀など希望を書き留めておくものです。これは遺言のように法的な効力が発生するものではなく、ただの覚え書きなので様式も内容も自由。手持ちの手帳やノートに書き留めても構いません。
 
 
財産や思いを家族に伝える
 エンディングノートを作ることには大きな意味があります。財産を書き留めておくことで、自分の財産を家族に伝えることができます。いざという時に財産を家族が把握できなくて困っているケースをよく目にします。預金口座が分からない、生命保険が特定できない、分割協議が終わった後で遺産が見つかったというトラブルはしばしば起きます。エンディングノートで財産の内容や重要書類の所在を明らかにしておけば、もしもの場合も家族が困ることはありません。
 治療方針や葬儀の希望を書き留めておけば、希望に添った治療や葬儀・埋葬をしてもらいやすくなります。
 さらに家族へのメッセージは残された人との絆を強め、遺産分割協議を円滑に進める効果が期待できます。
 相続トラブルは長年の家族関係の積み重ねから起きます。不満や嫉妬、反感など負の感情が相続争いを深刻にします。愛情あふれるメッセージが円満・円滑な相続の助けになるのです。不平不満を伝えるメッセージは厳禁です。
 
思ったことから書き留める
 完璧なエンディングノートを作ろうとしないでください。つい考えすぎて、筆が進まなくなります。まずは書きやすいこと、自分が伝えたいことから記載し、気が進まない事柄は後回しにしましょう。細かいことは気にしないで、とにかく伝えたいことを書き留めることから始めることが大切です。

 


竹内 裕詞(たけうち・ゆうじ)
 1966年生まれ。名古屋大学卒業。日本相続学会理事。さくら総合法律事務所代表弁護士。相続・遺言・家族信託に関する講演を多数開催。