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遺産相続の手続き

2018/09/18 (火) 02:12
遺産相続の手続き
 人が亡くなると相続が発生します。遺言があれば遺言に従って遺産を引き継ぎ、遺言で遺産を引き継ぐ人が決められておらず、相続人が何人もいる場合には、誰がどの遺産を引き継ぐかを決める必要があります。
 
 
遺産分割の手順
 まずは遺産分割協議、つまり話し合いで決めることになります。協議は相続人全員で行わなければなりません。相続人の中に判断力が無い人や行方不明の人がいれば、後見人や財産管理人を選任して、協議に参加してもらう必要があります。
 相続人にはそれぞれ遺産のうちどれだけの割合をもらう権利があるかという「法定相続分」が法律で決められていますが、法定相続分と異なる割合で協議をまとめることもできます。
 話し合いで遺産分割ができなかった場合は、家庭裁判所で遺産分割の調停をすることになります。調停は裁判所の調停委員を交えて話し合いをする手続です。
 遺産分割の調停がまとまらなかったときには、家庭裁判所で遺産分割の審判がなされます。審判とは、裁判官が法律に従って後見的な見地から判断をする手続です。遺産分割審判では、相続人がどの遺産を引き継ぐかについて裁判官の判断が示されます。
 家庭裁判所の遺産分割の審判に納得できない人は、高等裁判所に即時抗告をすることができます。高等裁判所の裁判官が家庭裁判所の裁判官の審判が妥当だったかを判断、決定します。
 
 
円満円滑な相続が理想
 このように相続を決着させる裁判手続も用意されていますが、時間や手間がかかり、家族が感情的に対立する結果となりがちです。家族で日頃から話し合い、遺言やエンディングノートなども利用して、円満円滑な相続が実現できるようにしてください。
 
竹内先生は今回で終了です。

 

 


竹内 裕詞(たけうち・ゆうじ)
 1966年生まれ。名古屋大学卒業。日本相続学会理事。さくら総合法律事務所代表弁護士。相続・遺言・家族信託に関する講演を多数開催。