OH!ドラゴンズ

④バリアフリーリフォーム

2019/04/22 (月) 16:00
④バリアフリーリフォーム
 家庭内事故の死亡者数は、驚くべきことに、交通事故の死亡者数を上回っています。原因は、浴槽内での溺死、窒息、転倒・転落などによるもので、いずれも高齢者の比率がかなり高くなっています(平成二十九年人口動態統計)。自宅で転んで骨折したという話もよく聞きますし、骨折が引き金となって介護が必要になったというケースも多いようです。
 実家は、決して安全とは言い切れません。なるべく事故が起こりにくいよう、意識して片付ける必要があります。たくさんの物が床に置いてあったり、物が高く積み上げられていたりすると危険は増します。まずは、物が収納場所に入り切るように努力してみてください。徐々に動線が確保され、歩きやすくなってくるはずです。収納しきれない物は、捨てる、リサイクルショップに持ち込む、人にあげるなどします。最終的には、収納場所に二~三割の余裕ができれば満点です。
 もし、親の足腰が弱ってきていると感じたら、床にではなく、椅子に座る生活への切り替えを勧めてみてください。立ったり座ったりが、ずいぶん楽になるはずです。ベッドの導入も検討してみるとよいでしょう。
 要介護・要支援の認定が出ていないと利用できませんが、手すりやスロープの取り付け、床を滑りにくくするなどの小規模な改修を行う場合、かかった費用の一部が支給される介護保険の制度があります。利用限度額は二十万円で、そのうち、最大九割(十八万円)が支給されます。改修工事着工前に、区役所への事前申請が必要ですから、ご注意ください。
 「片付けや手すりの取り付けなんて、せんでもええて」と親の拒否がある場合は、「なるべく長くこの家に住みたいんなら、たいがいにせなかんよ」くらい言ってやりましょう。
 

森 常久(もり・つねひさ)

 
株式会社中西 取締役業務部長。1957年生まれ。
「ゴミ屋敷から生前整理・遺品整理まで片付けのことなら何でもおまかせ!の片付けトントン」を運営。
■問合せ 片付けトントン フリーダイヤル 0120- 947- 479