ひとくち法話

第五回 今月の言葉 合掌

2019/08/20 (火) 18:23
第五回 今月の言葉 合掌
 この世の中で、一番美しい人間の姿は、手と手を合わせる「合掌の姿」であるとされています。
 私たちは、食事の時、仏壇やお墓の前、お葬式の時などに合掌しますが、手を合わす行為や意味を考えてみましょう。手を合わせるのですから、相手に対し身も心も感謝や敬いの心を表します。また、病気や怪我の治療を「手当て」といい、手を当てるだけで、痛みが和らぐ気がします。手の平をピタッと合わせて合掌しますと、自然と心が穏やかになってきます。合掌すると喧嘩になりません。争い、損得、憎しみの心も消えてしまうから不思議です。つまり、合掌すると自然と「仏の心」に近づいていくのではないでしょうか。
 インドでは、右手は仏の手、左手は凡夫の手といわれ、手を合わすことで仏さまと私が一つになる、つまり、仏凡一体となるのです。「手を合わす心そのまま仏なり」です。
 今の世の中は殺伐とした様相を呈しています。この合掌の心でもって毎日の生活を送ったならば、どれだけ明るく住みよい社会になることでしょう。