ひとくち法話

第六回 今月の言葉 良時吉日えらばしめ

2019/09/22 (日) 18:25
第六回 今月の言葉 良時吉日えらばしめ
 この見出しの言葉は、親鸞聖人が晩年厳しく自己告白されました『愚禿悲歎述懐和讃』の一首によるものです。
 「僧侶も俗人も良時吉日を選んでいる。良時吉日に支配されているではないか」という聖人の悲痛な受け止めの言葉です。
 ここで言う良時吉日とは、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口という六曜思想に基づくものです。多くの人々が日の良しあしにこだわって生きていることに対する、聖人のお歎きであります。
 六曜思想は中国の陰陽道からきたもので、戦いや賭博などで吉凶を占った俗信です。大安は良い日だから結婚式や退院の日に選んだり、友引は友を引くから葬儀を避ける、仏滅も嫌われていたりという現実がありはしないか。友引は「共引き」(引き分けるの意)を後で「友引」に替えたということで、単なる語呂合わせにすぎません。
 仏法とは関係のない日の良しあしを言い合っているのは、悲しいことです。迷信・俗信に振り回されることがないよう自他共に心掛けましょう。